集まれ!放送委員会!!

2003年度第50回NHK杯全国高等学校放送コンテスト神奈川大会
審査員講評
アナウンス
朗読
ラジオドキュメント
テレビドキュメント
創作ラジオドラマ
創作テレビドラマ

部門
アナウンス ・全体的にみんな落ち着いて発表できていたのではないかと思いました。多少の緊張はありながらも、優しく穏やかな声で話すことが出来ていました。中にはプロのアナウンサーのように話す生徒もいて驚きました。そういった生徒は日頃の練習を重ねたおかげで自身があったのではないでしょうか?とても堂々としていて聞いている側も安心していられました。
・初めて予選の審査員をしましたが、参加者全員が良く努力しており大きな差が無い中、審査するのは非常に難しいものでした。こちらの方がよい勉強をさせていただきました。
・声を出しましょう。上手に読んでいるのに、声が十分出ていなくて損をしている人がいます。しっかり声を出している人とそうでない人にくっきり分かれたように思います。発声練習なども大切ですが、日常の校内放送活動でマイクを通して話す機会を多く作り、その一つ一つを大切にするといいとおもいます。
・取材をしましょう。事実ほど説得力のあるものはありません。良く取材されて書かれた原稿は、短い文章の中でもかなり豊かな内容を伝えられます。机の前で悩みながら書いたのではないかという原稿が見かけられました。悩んだら「取材」です。良く取材すると原稿が良くなるだけでなく、自分が伝えたい事も整理されて、いい読みにもつながると思います。
朗読 予選A ・読み込みの足りない人が多い。練習不足。
・発声・発音が出来ていないのでマイクに近づきすぎたためこもった声になっている人が多かった。
・語りかけ不足。活字を追うので精一杯な人が多い。
・語りかけ話しかけが弱い。作り声が多い。ぶつ切りが多い。ポーズ、イントネーションなど意味を考えて読んでほしい。
・規定違反が多い。赤本で確認を。
予選C ・自分の朗読を客観的に聞くこと。
・良いイメージをしっかり持ってそれに近づけるよう日々努力をする。
・発声練習・発音練習をしっかり行うこと。
・まず、発音・発声はしっかり練習しましょう。今回の朗読では「サ行」、「タ行」の発音が気になる人がいました。
・つぎに朗読する作品をよく読み、伝えたい内容は何かときちんと把握しておきましょう。
・作品をよく読み込み、伝えたいことは何か流れや意味を良く考えた上で、休止の位置・長さ・強弱のつけ方等を工夫してゆくと良いでしょう。
決勝 ・朗読と演劇との違いを意識してほしい。
・自分の朗読を聞く人の立場に立って客観的に聞く練習してほしい。具体的には録音をしてみる等。
・間の取り方・イントネーション・テンポなどもっと内容を理解して朗読してほしい。
・頑張って読んでいるが自分の型を作ってしまってそこから抜け出していない。
ラジオドキュメント ・一つの番組の中に様々な要素を盛り込みすぎているので、テーマに沿った内容を一つに絞って掘り下げるようにした方がよい。
・インタビューは臨場感を伝えるような工夫を。
・BGMの使い方に注意を。インタビューなどにかぶせると聞きにくくなってしまう。
・ラジオの音声番組という特性を生かして、イメージがわくような番組構成を工夫してください。また、音で伝えるのに有効なテーマを選ぶと良い。
・インタビューに続けて「〜ということです」「〜と言っていました」などのナレーションの言葉遣いは違和感を覚える。
・テーマの設定が難しいものがあり消化不良、またはありきたりの結論に落ち着いてしまう傾向が見られた。
テレビドキュメント ・映像がきれいで、カメラワーク等のレベルが高い。
・足を使っての取材が入るともっと良かった。校内だけでは物足りない。
・構成の力がついてきている。
・携帯電話など身近なところをテーマにしているのでよい。
・高校生としての視点を大切にして問題を取り上げている点がよい。
・自分たちで調査や実験等を行っているのがよい。工夫が見られて良い。
ラジオドラマ ・人の命を大切にしよう。ストーリーの中で簡単に人を死なせないように。人の命の重さを考えよう。
・場面の状況を客観的に見つめよう。聞いている人にとって場面の切り替えがわかるような工夫をSEなどで必ずつけること
・ラジオドラマは表現の可能性が一番大きいハズです。聞いている人の想像力をかき立てるような効果的なSE・BGM・セリフ一つにしても、強弱(聞き辛くない程度の)や、緩急をつけて工夫してください。
・初の審査なので、そもそも作品レベルがわからないのですが、もう少し思い切ったパンフレットがワープロ・パソコン・パワーポイントとメディアが進化するにつれ、見てくれだけは良くなるものの、内容的にはむしろ退歩しているような印象は大人の文化世界でもあるのだが、若いのだから、まとまりの良さよりも、思い切りの良いドラマを作成してほしいものです。
・内容がありきたりのものが多い。
・スクリプトの表記ミスが多い。
・他校の制作した作品をきちんと聞きに来てほしい。
・ラジオとテレビのメディアの違いをきちんと意識してほしい。イメージをふくらませ、ラジオでなくては表現できない世界を扱って作品を制作してください。
テレビドラマ 決勝