※2009年6月14日神奈川県立川崎高校において第56回NHK杯全国高校放送コンテスト神奈川大会が開催されました。

	氏名	校名	学年			氏名	校名	学年
１位（全国大会へ）	青木　俊晴	県立座間	３年		１位（全国大会へ）	角田　茉奈	県立神奈川総合	２年
２位（全国大会へ）	芹澤　千夏	県立神奈川総合	３年		２位（全国大会へ）	安田　愛実	県立平塚江南	３年
３位（全国大会へ）	戸田　茜	県立座間	３年		３位（全国大会へ）	野沢　彩貴	県立神奈川総合	３年
４位（全国大会へ）	永尾　花乃	県立神奈川総合	２年		４位（全国大会へ）	小西　那奈	県立神奈川総合	１年
５位（全国大会へ）	中嶋　一仁	県立座間	３年		５位（全国大会へ）	山本　詩穂	県立神奈川総合	２年
６位（全国大会へ）	紀中　萌子	県立神奈川総合	２年		６位（全国大会へ）	片倉　摩美	県立平塚江南	３年
優秀賞	鈴木　絢子	私立捜真女学校高等学部	２年		優秀賞	山本　真由	私立桐蔭学園	３年
優秀賞	笹尾　裕子	県立平塚江南	３年		優秀賞	中村　仁美	県立大和西	３年
優秀賞	關水　友貴	県立多摩	３年		優秀賞	贄田　美奈	県立大和西	１年
優秀賞	米村　祐香	私立捜真女学校高等学部	１年		優秀賞	斉藤　優季	県立神奈川総合	２年
優秀賞	菅野　亜紀	県立多摩	３年		優秀賞	萩原　一樹	県立市ヶ尾	２年
奨励賞	小畑　侑貴	県立藤沢工科	３年		奨励賞	笠浦　静花	県立多摩	３年
奨励賞	二本木　美唯貴	県立神奈川総合	１年		奨励賞	綾部　唯奈	県立座間	２年
奨励賞	浦川　達志	県立平塚江南	１年		奨励賞	重立　のぞみ	県立平塚江南	２年
奨励賞	榎本　早彩	県立多摩	３年		奨励賞	杉下　千絵美	県立大和西	２年
奨励賞	丹羽　莉里加	県立大師	２年		奨励賞	釜田　祐子	県立新城	２年
奨励賞	熊谷　愛	県立大和西	１年		奨励賞	菅野　もえ	私立日本大学	３年
奨励賞	石井　佑美	県立海老名	３年		奨励賞	山本　華菜子	県立海老名	２年
奨励賞	渡辺　麻衣	県立神奈川総合	２年		奨励賞	長嶋　栞奈	県立海老名	２年
奨励賞	佐武　祥子	県立多摩	３年		奨励賞	藏本　雅崇	県立座間	３年
奨励賞	海老澤　亮太	私立法政大学第二	２年		奨励賞	高橋　愛名	県立弥栄	１年
☆アナウンス決勝　特別審査員　ＮＨＫアナウンス室　廣田直敬 放送コンテストで審査員をさせていただいて、びっくりしました。 口の開け方、声の出し方など、放送部の皆さんの技術レベルの高さに驚いたのです。 先生方や先輩方が、的確な指導をされているのだなと感じました。 一方で、題材の選び方、発想などに、もっともっと高校生らしさが出てもいいのになとも思いました。 コンテストで大人を相手に話すので、背伸びをしたくなる気持ちもわかりますが、アナウンスメントで大切なのは、自分のことばで話すことです。 私が新人の頃に、先輩から教わって、今でも覚えている話があります。 秋、という季語で俳句をつくらせると、初心者は必ず柿を読み込み、その柿はなぜか一つだけ枝からぶら下がり、夕暮れ時、さびしい気持ちで眺めている自分の気持ちを表す句を詠んでしまうのだそうです。 手垢のついた表現をそのまま使うこと、他人の考えを自分のものとして無意識のうちに取り入れることを戒めた教えでした。 自分らしい表現をするためには、自分がどんな人間なのか、よく考えることが必要です。 照れくさいかもしれませんが、友達と話し合ってみてください。 人が自分をどう見ているのかを知って、己の特徴を客観的に観察すること、友達とのコミュニケーション、全てが良い表現につながると思います。 他人が期待することに合わせるのではなく、自分が言いたいことを、自分らしく伝えるにはどうしたらいいか、徹底的に考えてください。 はつらつとした表現に必ずつながります。 成長した皆さんとまた会えるのを楽しみにしています。 ☆アナウンスＡ会場 　今年は出場者が多かったにもかかわらず「上手な人」は少なかったように思いました。 「アナウンス」とは、確かな技術でニュースを伝えることです。確かな技術とは、発声、発音、そして伝える読み方、つまりは「言い回し」なのです。 �@声の出ていない人 �A声は大きいけれど滑舌の悪い人 �B声も出ていて滑舌もいいけれど伝わらない人 つまりは声が出ていて滑舌も良く、伝わる読み方をすればいいのです。これは日々の練習です。 そして「原稿」これがニュースです。取材をしていない人が目立ちました。素材が不確かでした。 「校内ニュース」が原則なのに「私は〜〜思うんです」の様なコラム系、もっと強い演説系の人は、 いくら技術が良くても点数は高くなりません。読み手の意見を聞きたいのではありません。 校内で起こったことや行事、先生や生徒の紹介が、およそ校内ニュースとしての素材でしょう。 体育祭、修学旅行、同窓会、マラソン大会、数学の名物先生、国語の新任の先生、柔道部の主将 などなど、探してみれば「学校」という場所はニュースに満ち溢れている場所なのです。 一説によればニュースの語源は、東西南北の頭文字から取ったとか。世界の、あるいは社会の色んな動きを伝えるということなのです。その「校内版」が、Ｎコンで発表されるべきニュースなのです。そこには「情報」はありこそすれ「私の意見」はなくてもいいのです。聞いた人が考えます。 もっと学校の中を探して下さい。そして聞いている人が「ふーん」と思うような素材を見つけて下さい。見つけたら話を聞いて下さい。いつ、どこで、だれが、なにを、どんなふうに。それを原稿にまとめれば「私は〜」なんて言葉は出てこなくても済むはずです。 発声は毎日の練習から、そして滑舌は、絶え間ない個人練習です。けれども「語りかけ」は一人では無理なところもあります。声が出て、滑舌が上がって来たら「誰か」に聞いてもらいましょう。 友達や仲間、先生やお父さんお母さん、たくさんの人の感想を聞いて自分のものにして下さい。 このＮＨＫの放送コンテストで身に付けたものは、一生使えるアイテムになります。使えば使うほど、ぴったりとしてきて、誰も奪うことの出来ない、いい意味の武器となってこれからも役立つことでしょう。誰もが社会に出て話さなくてはならない場面に出くわします。そのときこそＮコンで培った技術を精一杯発揮して下さい。 アナウンスＢ 全体に、ニュース性のある原稿が少なかった。学校紹介とか、自分の感想をしゃべっているような原稿が多かった。いつも言われることですが、自分で取材して 何を伝えたいのかをよく吟味して原稿にして欲しい。 わざわざ長い文にして、妙なイントネーションで原稿を読んでいる人がいました。 意味をつなげるために仕方なく長文になるケースもありましたが、もっと読みやすい原稿にすることも考えた方がよいと思います。 朗読にも共通して言えることですが、相変わらず歌い上げるような調子で読む人がいます。もっと自然なイントネーションを心がけて欲しいと思います。					「朗読A」 １．マイクの使い方ができていない 　→マイクが鼻・おでこに向いている。近すぎるなど ２．ペーパーノイズ 　→紙をめくる音がマイクで拾われている。 ３．読みまちがえ 　→練習不足や、早く読み過ぎるなど ４．口の開き・発声等 　→こもったような声の人や、　「サ行」「タ行」の発音が苦手な人が多かった。 基本的な事ができていない学校が多かったです。また、全体的に言える事としては、 ・自分の声を、録音して聞いて練習しているだろうか？ 　→ただ読んでいる。聞く側にたって読んでいない。相手に伝えるためにはどのようにすればよいのかをもっと研究する事が大切 ・「間」の取り方、「読む速さ」の工夫 　→朗読は劇とは異なるので、感情を抑えて間の取り方や、読む速さなどを工夫して読むなどを行えばよりよく伝わります。 「朗読Ｂ会場」 ・マイクの使い方を改善しよう。マイクが口元に向いていないのでうまく音が拾えないケースがありました。マイクは正対するのが基本です。 ・発声練習、滑舌練習を行いましょう。自分の苦手な行の音を繰り返し練習しよう。 ・「うさぎとトランペット」は長めの文章が多く、息が続いてない人が何人かいました。朗読する部分の選択は声に出して呼んでみて、無理のない箇所を選びましょう。 ☆朗読部門　本選 毎年、いえ、いつも思っているのですが「良い朗読」とは、どんなものかということなんです。 誰かが、紙に書かれた文字の並びを音声にする。と言うだけなら機械も進歩していますし、それを聞く人が簡単に「理解」はできても、人が肉声で読み伝える「味」は機械では、出せないようです。 読み手が表現するのは、作家なり書き手の創造の世界。それを聞き手に想像してもらうこと。 つまり、読み手、書き手、聞き手、の三者が複雑にかかわりあって「良い朗読」が出現するのではないでしょうか。 「はるはあけぼの。ようようしろくなりゆくやまぎわ、すこしあかりて、むらさきだちたるくもの、ほそくたなびきたる」とは、清少納言が千年も前に書いた「枕草子」の冒頭ですが、 もう一度言いますが「朗読」という芸術は、春の夜明けを見て、趣き深いものだと感じた「書き手」の感性を、「読み手」の技術を使って「聞き手」に想像させることなのです。 その千年も前の夜明けが、まるで目の前に広がるように「読む」。心を込めて。語りかける。 これは簡単なことではないでしょう。そのための技術、滑舌、発声、アクセントにイントネーション、何より読む速さ、つまり「テンポ」や「間」といったものが、アナウンスよりも重視されるのが、「朗読」なのです。 「はるはあけぼの」と声にした時、「はる」は春でなければならず、「貼る」や「張る」では困るのです。そして「あけぼの」。闇が青さを増し、夜明けが近づいてくる時間。けれども陽は未だ顔を見せず、遠い山の端がようやく白くなってきた。ということを「読み」だけで彷彿とさせなければなりません。 「津軽」「うさぎとトランペット」「ジーキル博士とハイド氏」など、タイトルから、その作品の匂いが感じられるように、読んでくれなくては「朗読の醍醐味」は無いも同然なのです。 高校生の皆さんには、ここに述べてきたことは少し難しいかもしれません。しかし「読書百遍すれば意自ずから通ず」という諺にもあるとおり、一心不乱に一つの文章を百回も読めば、そこはかとなく想像させられる様な読みは出てくるような気はします。読んでますか？高校生はとかく、こう読もうとか、こんな風に表現してみようとか、頭で考える割には何もできない人が大半です。とにかく読んで、読んで、そして読んでください。何時間考えたかよりも、何度口を動かしたかが、技術のアップにつながり、作品の理解へとつながっていくのです。 「外郎売り」を一時間読んだ。ではなく、百回読んだ。という人こそ、上手の道に近づいているのです。そして書き手の気持ちになって、作品を理解すること。「朗読」とは「読み解く」ことでもあるのですから。その「読み解いた」文章が「聞き手」のなかで、理解され風景となって想像される。自分で文章を書かなくていいから、と朗読部門を選んだ人は、その畏れを知らない分、上達への道も遠いのかもしれませんね。

	氏名	校名	学年			氏名	校名	学年
１位（全国大会へ）	芹澤　千夏	県立神奈川総合	３年		１位（全国大会へ）	高橋　萌香	私立捜真女学校高等学部	２年
２位（全国大会へ）	�蛛@健太郎	私立向上	３年		２位（全国大会へ）	木内　郁未	県立元石川	２年
３位（全国大会へ）	武笠　まい	県立海老名	３年		３位（全国大会へ）	吉田　春斗	私立向上	３年
４位（全国大会へ）	山口　真矢	県立小田原	２年		４位（全国大会へ）	小島　安裕	県立小田原	１年
					優秀賞	栗原　美奈	県立座間	３年
					優秀賞	増田　弘明	県立藤沢工科	２年
奨励賞	青木　栞	県立座間	３年		奨励賞	北村　正仁	県立横須賀	２年
					奨励賞	渡辺　美咲	県立横浜国際	２年
					特別審査員　ＮＨＫ　チーフディレクター篠�ｱ　勇人 　先日の放送コンテストでは、テレビドキュメンタリー部門の出展作品を拝見いたしました。私自身、神奈川で３回目の審査となりました。皆さんの作ったドキュメンタリーを見ての感想の前に、まず自己紹介を。ＮＨＫにディレクターとして入局して、まもなく２０年になります。簡単に言うと、その間ずっと、報道系のドキュメンタリーやニュース番組を作り続けてきました。「クローズアップ現代」や「おはよう日本」など、今も放送されている、皆さんもおそらく知っている番組もたくさん作ってきました。この２０年というと、高校３年生が１７歳になるのでしょうか、皆さんが生まれてから現在までよりも多い時間を、ずっとテレビ番組を作り続けてきたということになります。遡ると、雲仙普賢岳の噴火や阪神大震災の際も、真っ先に現場に入ってカメラマンと一緒に撮影をし、現場の実情などを伝えるリポートや番組を作ってきました。自分でも不思議なんですが、２０年もやっていれば人間ですから飽きてしまうのではと思うのですが、正直、飽きていません。逆に、時代と共にテレビの在りようや作り方が変化し続けている中で、飽きるどころか、探究心みたいなものが強まっているようです。どんな職業も一朝一夕では成就しないかと思いますが、このテレビの現場も、“作る”仕事であり深い世界が広がっていくばかりです。もし、皆さんが、放送クラブなどを通して、テレビを作る楽しみを何かちょっとでも感じたのなら、その気持ちを大切にしていただきたいと思います。みなさんは、これから学校や社会などで、いろいろなことを吸収したり学んだりしていくことでしょうが、その先大人になったときには、テレビ作りを楽しいと感じた気持ちを思い出して、テレビの制作現場へチャレンジしていただければと思います。 　皆さんのドキュメンタリーを見ての感想です。どれも、工夫され興味深く作ってありました。神奈川県内のみなさんの作品は結構ハイレベルだなと感じています。ただ一つ聞いて欲しいのですが、これは、自分が楽しむために作っているドキュメンタリーではなく、人に見てもらうために作っているものです。そして人に見てもらうためには、最低限、「伝えたいこと」や「言いたいこと」がはっきりしていないと、誰も付き合ってくれません。主人公を設定する企画であれば、その主人公を通して何が言いたいのでしょうか？何が見えてくるのでしょうか？学校の名物を取り上げたのなら、そこから何を伝えたいのでしょうか？視点を研ぎ澄ませていってください。撮影を開始する前の企画を練る段階で、みなさんでよく話し合ってみてください。議論してみてください。その積み重ねから、きっといい作品が生まれてくると思います。来年もまた、力作を期待しています。 （１）取材の時にカメラは三脚を使いましょう。カメラを固定することで画面が安定し、その結果視聴者にも安心感が伝わる映像となるので注意しましょう。特にパンニングの時のカメラワークには不可欠です。 （２）画面の背景ノイズ（環境音）がキャスターの声よりも大きすぎる場面があったので、音声記録やマイクの使い方などに工夫をして欲しいです。 （３）テーマが一貫して取材ができていて、編集後も趣旨が明確に伝わってきた作品があった。 （４）逆光に負けている場面が比較的多くあったのが残念でした。構図や証明など工夫をしましょう。室内のコントラスト、特に明るい色の壁などにも注意が必要です。撮影現場でモニターをして確認してください。 （５）取材が不十分であるのに、最後にナレーションやキャスターが自分でまとめてしまっていいる作品があった。取材でできるだけ多くの声を取ってください。 （６）身近な話題に課題を見つけ、そこから良く取材をしている作品があった。 （７）取材期間が短い作品と長い作品の違いがはっきりしていた。 （８）同じ場面が長くて番組の緊張感が薄くなっているのが残念でした。校正など工夫をしましょう。 （９）ポピュラーな話題を取り上げているが、掘り下げ不足気味であったのが残念でした。高校生ならではの独自の視点からの要素が入ってくるともっと良くなります。

	氏名	校名	学年			氏名	校名	学年
１位（全国大会へ）	雲所　茜	県立海老名	３年		１位（全国大会へ）	三橋　里美	私立東海大学付属相模	３年
２位（全国大会へ）	渥見　友章	私立日本大学藤沢	３年		２位（全国大会へ）	海老澤　亮太	私立法政大学第二	２年
優秀賞	星野　友宏	県立神奈川総合	２年		優秀賞	小林　美緒	私立日本大学藤沢	３年
優秀賞	刀称　清香	県立足柄	３年		優秀賞	中嶋　一仁	県立座間	３年
奨励賞	津田　嵩平	私立法政大学第二	３年		奨励賞	伊山　亮	県立横浜旭陵	２年
奨励賞	小林　智行	私立東海大学付属相模	２年
奨励賞	大野　菜津子	県立金井	１年
奨励賞	黒滝　智生	県立多摩	３年
奨励賞	土方　涼平	県立神奈川工業	２年
奨励賞	増田　陽穂	県立元石川	３年
ラジオドラマ部門講評 全般 音だけで全てを表現しなければならないことを念頭に脚本・音楽・効果かを工夫してください。 脚本制作において 　・テーマ設定が必要です。ドラマを通して何を主張していくかをはっきりと表現しましよう．高校生としての視点がドラマにあらわれると良いです。 　 ・よくある小説・ドラマにならないように注意してください。［シーンありき」から始めることのないようにしましよう。 　・聴く人の共感を誘うことが大切です。 　・取材をしないで、言かけてしまうドラマは内容が希薄です。 制作技術について 　・セリフ・音楽・ＳＥとのバランスに気をつけてください。 　・マイクの使い方に注意・工夫しましょう。シーンの中でマイクの位置、ＯＮマイク、ＯＦＦマイクなど スクリプトについて、次のようなものがありましたので注意してください。 　・ＭやＳＥのラインがわかりにくいもの。また、ラインが番組と一致していないもの。 　・スタッフの役割のないもの。次のような役割があると思われます。 　　　（例：台本、録音、ミキサー、計時、音響効果、効果音楽、編集など） 　・あらすじの不完全なもの。 　・使用曲（蛍の光のジャス風のアレンジなど）の隣接権の許諾のないもの

	氏名	校名	学年
最優秀（全国大会へ）	長谷川　寛人	県立向の岡工業	２年

※優秀賞・奨励賞は発表順です