集まれ!放送委員会!!

2003度第18回神奈川県高等学校総合文化祭放送部門大会審査講評

部門
アナウンス
審査講評
「地域の話題を全国の仲間に発信する」というテーマに沿ったなかなか良い内容の作品が多かった.
 しかし,原稿の内容と映像が一致していないものなどもあり,映像が効果的なものになるよう工夫・努力をお願いします.
・アナウンス技術そのものについては,発音・滑舌など基本的な技術が未熟なひとが多かったと感じました.
 しっかり日々の練習を積み重ねて下さい.練習を重ねることで確実に技術は向上します.
 練習方法で行き詰まっているひとは1月からの技術講習会に是非,参加して下さい.
・アナウンスの基本は,そこにいる人に話しかけるように語る.これです.
 教室で教科書を読むようなことでは内容が正しく相手に伝わりません.
 普段,周囲の人に話しかけるようにアナウンスができることが一番良いのです.
 少しでもこれに近づけるよう日々練習・工夫して下さい.
朗読
審査講評
・”朗読しよう!”と参加されたこと。これは「はじめの一歩」。
 ここからがはじまりです。
・自分が本を読んで感動したことを,他の人に自分の声で伝えたい。これが朗読だと思います。
 人に伝えるためには,声が小さかったり、読み間違えたり、言葉をつっかえたり、間が悪かったりしてはだめですよね。
 何度も何度も声を出して読んで下さい。
・また,せっかくBGMをつけることができるのですから選曲や効果音の選択にも,もっと時間をかけてほしいですし,朗読者とのタイミングをもっと練習して下さい。
 Nコンでは表現できない、朗読部門として今後、BGMの入った素晴らしい朗読を聞かせて下さい。
・また,題材の選び方ですが,多くの人に聞かせる文章として良いものなのかどうか。2分間という短い時間の中で表現できる内容 なのか,ということをよく吟味してほしいと思います。
 また,ご自分の声質にあった文章なのかどうかも、よく考えて下さい。
・声に出して読んで表現することは楽しいことです.もっともっと読んで下さい.
 来年はもっとたくさんのみなさんが参加されることを、期待します。
オーディオ・ピクチャー
審査講評
1 総合文化祭の規定を守った作品作りをして欲しい。
  制作手法は自由ですが、「神奈川・地域の紹介」という観点が抜けないように

2 音声面はどの作品も優れていましたが、映像面 特に写真にもう少し心配りが欲しいと思いました。
  ピントのぶれている物や、見せたい対象物のはっきりしない物や、フレームの取り方にもう一工夫欲しい物が見受けられました。

3 音声と映像のしっかり合った作品が、やはり得点も高かったようです。
  著作権等難しい問題もありますが、がんばってください。
ビデオ・メッセージ
審査講評
脚本について

1.テーマについてもっともっと話し合って、ポイントを絞り込んで欲しい。
  そして、テーマに合った映像が何かを創造し、計画し、取材をして欲しいです。

2.総文祭の作品として、全国から神奈川を見るという視点が大事です。
  全国の高校生に伝える内容として、ややインパクトに欠ける内容がありました。
  学校紹介なども良いですが、神奈川という地域性が全面に出ているといいですね。
  社会性、国際性があるものは、評価が高かったようです。
  伝統的な文化にスポットを当てる場合には、的を絞り込まないと、見ていて分かりにくくなります。

3.時間配分が、偏っている作品が多かったです。
  伝えたいことのために取材をしっかりしていても、扱いが少なくて残念な作品がありました。
  良い取材の映像はそれだけでインパクトがありますから。
  全体の構成をよく考えましょう。
  4.5分はかなり長いです。300秒に、多くて60カット。
  全体を3部構成にすると、1部に20カット。
  などなど、検討すると、具体的な脚本づくりができるでしょう。
  ナレーションはあくまでも補助的な表現手段ではないでしょうか。
  映像で表現できるように頑張ってください。

5.ふだんの生活から身近なテーマを見つける努力は大切、さらに深く切り込む、掘り下げる努力ももっと大切です。
  つまり、意外な発見がなければ、番組にはしにくいですね。
  意外な発見をするために日頃の意識を向上させましょう。


技術について

1.取材に行って「とりあえず」、「そこにあるから」のような(失礼!)映像を撮っても、訴える力は少ないですから。
  さらにつっこんだ映像を撮る練習を続けてください。
  同じ場面を撮っていても、カメラアングル、フレームの構成、光の扱い、などいくらでも大切なことがあります。
  特に取材インタビューの時に、顔が暗くなっていると、興味半減です。
  取材には、屋内外を問わず。レフ板は必携です。

2.カメラは基本的には三脚と使用する方が、映像は安定します。
  特に取材時の足場の確保が上手な作品と、カメラのぶれで不安定な作品と分かれました。

3.フレームの取り方の基本ができていない作品がありました。
  顔の向きに空間を取ることで、落ち着いたフレームになります。
  閉会式でTVK神奈川の内田さんが話されていましたね。

4.オープニングは大事です。第1印象にこだわっている作品は、最後まで楽しめるような気がします。

5.音声の録音レベルが統一できていない作品がありました。
  BGM、ナレーション、インタビュー、インタビュアーなどのレベルが違っているために、聞き難くなってしまっている作品があって、残念でした。
  機材の問題があるのでしょうが、作品としては大事な要素ですね。

6.作り続けることで技術は向上します。問題意識を持って、これからも作り続けてください。