8分の番組で何を語るかのテーマの絞り込みについては、とことん議論をし、素材を集めて作った作品と、成り行きで作った作品の違いがありました。成り行きで作ったという表現は、失礼とは思いますが、言いたいことは、手短な素材で間に合わせてつなぎ合わせているというような意味と理解してください。
必要な素材だからという思いで、取材の仕方も工夫をして、時間と労力をかけて外に出かけて撮ってきている作品は、やはりドキュメント番組の基本ですからね。
多少映像が粗くても、現場に行っている映像は訴える力があります。しかし、取材映像で残念な点が1つあります。何を撮っているのかがロングだけではわかりにいくです。もっと近づいてフォーカスを絞った映像を挿入してほしいですね。そのことで、文字テロップがなくても、映像の表現が増すことと思います。
文字テロップが多いと、興ざめします(現代風なのでしょうが)。
番組のタイトルの掲げられたテーマと制作した高校生との関わりがもう一つはっきりしない作品が多かったです。取材やインタビューは良い作品ばかりです。でも、その後に、現役の高校生の生の声が出ていません。いったいどうしたことでしょう??
(テーマそのものは大変良いものがありましたから、それだけに残念)
何かの紹介番組を作るだけではなく、それに加えて高校生の声を前面に出してください。ドキュメント番組のおもしろさはこれではないでしょうか。
(総合文化祭の作品を作っているのではありませんから)
最後に、今回はVHSの技術的なことで問題が多く発生しました。
再生は一般的な家庭用のビデオデッキで行います。余裕を持って作り、再生についても複数の機械で試してみてください。
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